24h消えない釜の炎、365日稼働する眠らないガラス工場に潜入

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ロシアの古都ウラジーミル。歴史的建造物が出迎える中心街から車で2−3時間行く、
深い森林の中に19世紀からガラス産業に従事する集落が存在する。
そこにひっそりと佇むガラス工場とロウソク工場。
(ここまで奥地に来ると、一部の携帯・インターネットが通じない)

建100年以上経つ工場のメインの建物外部。煙突のような古い建物は昔、工場内に水を引くための設備で今は使われていないにも関わらず圧倒的な存在感。
※1965という数字の通り1965年に建てられたもの。
ガラスを形成する工程、巨大釜の周辺の様子。外気温はマイナス20度越えでも中は半袖で働けるくらい巨大な釜から発する熱が暑い工場内部。釜の炎を絶えさせないように24時間・365日20-30人くらいの男性がガラスを吹く作業に従事している。火を一度消すと釜の巨大さ故に火を再び灯すのに多額の費用がかかるため、何十年も釜の火が消えたことがないという。何十年も前(ということは確実にソ連時代)に灯した火で今も製品が作られ続けていると思うと、感慨深いものがある。
生まれたばかりのガラスは大きなオーブンに入れられて高温から徐々に冷やされてガラスの強度を高める。ここで、温度差に絶えられずに割れてしまう製品も多い。
※外から見たオーブンはこんなに長〜いのです!
オーブンから出たばかりのまだ何になるかわからない製品たち。
上の部分がカットされて、どうやら大きな鉢?!のような製品が出来上がるようです!
この工程でガラスが割れる音が聞こえます。カットの工程を無事通過できるのはわずかな製品だけなのです。
カットされたガラス面を平らにするために表面を1つ1つ人の手で削ります。ここでもガラスが割れる音が聞こえました。マスクやゴーグルで防護せず肉眼で切り口を確認する職人さんの安全が気になります!
細かいガラスの粒子がついた製品は洗い場へ。一つ一つ手作業で洗浄します。
やっと製品の出来上がりです!
ガラス工場 編 (完)
続いて、姉妹工場のロウソクの製造現場へ潜入
ガラス工場のお隣に姉妹のように建てられたロウソク工場。
ガラスとロウソクのコラボレーション製品も…
古めかしい機械が並ぶ。
いろんな型が用意されている、オーダーメイドで型から作ることもあるとか。
型に入れて冷やされる製品。
ロウソクにさらに絵付けをする工程。この辺りはマトリョーシカに通じるものがある。
まさに、ハンドメイドのデパートのような現場。
2019年がイノシシ年だからか、ブタのモチーフが目立つ。
ロウソク工場 編 (完)
最後、ミュージアムに潜入
こちらは工場の別館のミュージアムの作品の一部。
メタル、木とのコラボレーションなど、ガラスの加工で不可能なことはほぼない…のでしょう。
お値段の問題だけ。
極めつけはコチラ!
写真は伝説になった女性名工(名前忘れた)
水差しの中にニワトリのガラスのフィギュアを入れた作品。
コチラが工場の歴代作品の中の最高傑作なのだとか。
なぜ、最高傑作なのかというと、それは…
「どうやってこのニワトリのフィギュアを水差しの中に入れたか、もはや誰にもわからないから」
・・・
確かに、それは最高傑作かもしれない。というかミステリー。
最近、やっとガラス製品の整理・調整を終え、
展示会モンタージュで一部製品のお披露目を致します。
(園芸関係の商材が多いのでテーマにあったものを展示致します)
多くの皆様のお越しをお待ちしております。
http://volga-co.com/2019/02/06/montage201902/

モンタージュは業者様向けの展示会ですが、
展示会を終えた後、VOLGAにも一部製品を展示いたします。
2月はショールーム 兼 実店舗のお休みが多いので営業日はご確認下さい。
http://volga-co.com/2019/01/17/01-40/

(最後、宣伝になってしまいましたが、どうぞ宜しくお願い致します)

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